七魔王の総選挙

幾万年もの太古の昔。
幽世の世界『魔界アルドラマ』は“始まりの魔王”の手によって治められていました。
始まりの魔王はとても凶暴で、アルドラマに住む魔物たちからは『全てを喰らう者』と呼ばれ恐れられていました。それは魔物のたちの生命の源『フラクタル』を食べる事で魔王は
大いなる力と永遠の命を維持していたからなのです。アルドラマはそんな魔王の恐怖に縛られ、諍いは絶えず、国は荒廃していきました。

そんなある日、悠久の時の彼方から、突如3人の賢者がアルドラマに現れ7人の御使たちに力と武器を授けました。そして7人は魔王と戦い封じ込めることに成功します。
魔王が倒れると賢者はもう二度と一人が強大な力を持たぬようにとアルドラマを7つに分け、御使たちにこう伝えました。

『1万年に一度の大祭の年、選挙によって時代の王を決めること』

これが七魔王総選挙の始まりなのでした。 

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Prologue

7つの国で構成された魔界国家“アルドラマ連邦”の街並みは、まるで祭りの前日の様な賑いで沸き立っていた。それもそのはず今年は7つの国の魔王たちが1万年に一度、トップの座を賭けて争う“七魔王総選挙”が開催される年なのだ。

そんな喧騒の中を一台の長距離バスが走り抜けていく。

総選挙を監督する管理官、通称『魔官』の卵として養成学校を卒業したばかりの補佐官たちは赴任地へ向かうバスの中から不安を隠しきれない面持ちで街の喧騒を眺めていた。

彼らはこれから選挙に向けて先輩魔官と共に7つの国を巡回しなければならなかった。
増してや今年は七魔王の総選挙。
任官された補佐官たちのプレッシャーは尋常じゃないのだ。
一人、また一人と、バスが停車する度、赴任地へ到着した補佐官たちが降りていく。

最後の一人、魔官養成学校を最下位の成績で卒業した新人魔官補佐官のアンがバスを降りた。ここは火の国エルデネ。アンの物語はここから始まる。 

HAGEFiLL